アイワナビーユアドッグ

この世界でたったひとつ抱きしめた愛をそうさ信じて

なにかありましたらお気軽にどうぞ☆



*

良い子はみんなご褒美がもらえる

休憩なし1時間15分って書いてあったのでさらっとみられる感じかと思いきや、体感その倍はあるくらい難解な作品だった。。セリフも独特で、「ユダヤ口琴奏者は拘禁を恐れてビザを申請した」みたいなセリフが最初のほうにあっておもしろいな〜と思ったけど、音だけだと一瞬なんのことかわかんないよね。。
はっしーは脳内にオーケストラが存在してる統合失調症患者の役なんだけど、赤坂の駅に着いたときにギターを持って「くたばれニッポン!」と独特の調子で叫びながら改札の前を徘徊してるやばいおじさんがいて笑 そのひとは最終的に駅員に連れていかれてたんだけど、それとリンクしてもう駅に着いたときから演劇体験は始まってたんだ!!!とびっくりしたよね、偶然とはいえシンクロニシティが。。。対する堤真一は正気の人間が精神病院に入れられていると手紙を書いたことで政治犯として扱われている。ふたりは同じ官房、もとい病室に入れられててそのことがラストのオチにつながるのだけど、いま公式の主演ふたりのコメントを読み返してみたら微妙にミスリードを誘ってる気もする。。そのオチもえ、結局そんな解決でいいの? だってなにも変わってなくない? と最初はなってしまったんだけど、その後必死に考えてみた結果、なにが社会にとって正しいとされることなのかはそのとき上に立つ人間しだいで簡単に変わってしまうんだということを表してるのかなと思った。。そのあとの堤真一が指揮台に立つラストシーンはだれもが自分の内面にあるオーケストラの指揮者たりうる=だれしも他人に理解されない部分を抱えているみたいなことなのかなあ。そもそもはっしーもおかしな言動をするサーシャにきちがいって言ったりしてるし、だれが正常でだれが異常かなんて視点によって簡単に変わるんだよってことがひとつのメッセージなのかも。
説明みたいなのはいっさいないからとにかく自分でシーンの意味を読み取って補完して考えなきゃいけなくて、だけどセリフなしでアンサンブルとはっしー堤真一が踊る抽象的なシーンも多くてよけい難しかった。。物語のなかでなにか事件が起こったり登場人物の内面に葛藤があったりするわけでもなくて、むしろ最初から最後までなにも変化しないままっていうのも難解さに拍車をかけてた。観られてよかったなとは思うけど、これを何度も観るのはちょっとしんどいなーとも思うから橋本さんのファンの方々は大変だ。。藤ヶ谷さんのやってたそして僕は途方に暮れるも暗くはあったんだけど、途中途中はコミカルな部分もあったし起承転結もあってかつ最後は一種のカタルシスがあったからまだよくて、でもこれはずっとシリアスで重たいし頭も使うし、、。
ほんとにこれ台本を落とし込むの大変だったろうなぁと思ったし、堤真一はとてもかっこよくてさすがだなぁと感じたけど、とにかくはっしーのものすごさをあらためて実感できた。はっしーってものすごくバカなんだけど、どこかでものごとの本質を感じ取っていると思う瞬間があって、だからこそこの役も自分のものにしてこなせているのかな。。じゃにおたなのでどうしても自担だったらどうだろうとかつい癖で考えてしまうんだけど、涼がいまのはっしーの年齢になったとしてもこんな役できるかしら、、と思うし、年々はっしーってすごさを増していくなぁってびびる。ほんと作品に恵まれてるよな〜万人におすすめできる舞台ではないし、ひとを選ぶだろうから気軽に友達とかと行けるような感じではないけど、いい作品に出してもらえてるなーと思ったよ!