アイワナビーユアドッグ

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アザリーン・ヴァンデアフリートオルーミ『私はゼブラ』木原善彦

やっと読み終わった、、文字ぎっしり詰まってたのでみためよりヴォリュームあった。『ウィトゲンシュタインの愛人』を読んでたときに、違うよなと思いつつもしかして訳が悪いんじゃないかという可能性もちょっとだけ疑ってたんだけど、これを読んで悪いのはやっぱりデイヴィッド・マークソンだと確信した!笑
"三つのA"つまり独学(Autodidacts)・反権力(Anarchists)・無神論(Atheists)を柱とし、文学以外の何者をも愛してはならないとするホッセイニ一族の末裔っていう主人公ゼブラの設定だけでなんかもうわくわくしてくるし、主人公と同じくモラレスの非公式な教え子の女がいきなり目の前に現れるところなんてかっこよすぎて痺れる。全身黒ずくめの痩せた女にいきなり呼び止められて、「反権力主義の女からプレゼント」って自作の本を手渡されるんですよ?
だけどルード・ベンボと出会ってからだんだん雲行きが怪しくなり、、それまで恋愛をしてこなかったゼブラは驚くほどの美男(ってほんとうに書いてあるのです)であるルードにすぐ惚れてしまうけど、そのせいで彼を自分と同類だと思い込み、文学で自分を武装してすごい上から目線で彼に対応してしまう。これがかなり共感性羞恥引き起こす。。。けど、ルードもルードで自分勝手だし、おたがいセックスできればいいんか?みたいな言動もあって読み進めるとどっちにも共感できなくなってくる。。うけるのが、登場人物はみんな犬とか鳥にも名前があるのに、ルードのセフレだけ"氷の触手"って呼ばれてるとこ、、ゼブラの一人称小説だからなんだろうけど、それだけでどんな人間なのかなんとなく想像つくし、ネーミングがなんかツボに入る。
ルードの同居人たちは個性的で、彼らが出てきてからはだいぶ楽しく読めるんだけど、最終的に結局痴話喧嘩……?みたいな感想にも落ち着いてしまうのが微妙なところ。。だって最後にはあんなに否定していた"愛"を認めてしまうし。ラストはその後どうなったのか想像に任せる書き方だけど、この後もふたりはくっついたり離れたりを繰り返すのだろうか。。それまで装飾はたくさんありつつもけっこうストーリーがしっかりあったのに、いきなり投げっぱなしみたいな終わり方に感じてしまったかも。それも物語を求めすぎなのか。。
あと、複数の自我を統合しないまま制御するみたいなテーマもあるのかなと感じて、『インディヴィジュアル・プロジェクション』を思い起こした。


テレビ代わりにしてたモニタがついにぶっ壊れてしまったため、こまった、、テレビは動作遅いながらもいちおう携帯からみられるんだけど、ブルーレイみられないのが非常にこまった。。