アイワナビーユアドッグ

夢は既に終わったものもあるけどね

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ジョナサン・サフラン・フォア『ヒア・アイ・アム』近藤隆文訳

やっと読み終わった〜〜!!! いやあ長かった。いままでの作品と違ってヴィジュアル・ライティングを取り入れてるわけではないけど、多視点からのカットバックなのは変わってなくて、だから厚さのわりには読みやすいんだけど、、、、でも長かった笑 主人公と同じくじっさいにフォア自身もテレビドラマの脚本を書きかけたこともあるらしくて、だからこういう手法を得意としてるのかな? あいかわらず原文ではどうなってるんだろう?と思う言葉遊びも健在でまたもや訳に感謝しきり。あと作中作もあるんだけど、その終盤がとてもリリカルでいちばんいままでの作品に近い感じだった。
今回は前2作よりもさらにはっきりとユダヤ人であることを主題にしてて、ユダヤの文化に馴染みがない身としては単純に???ってなる単語も多くてそのたびにググったりしてたのも時間かかった原因ではある。けどそれと同じくらい家庭や家族ということがテーマになっていて、結婚して16年経ち3人の息子がいる42歳の男性がはじめて離婚を考える……という筋書きにまさか、、と思って調べたらフォアは1977年2月生まれでよしひこさま世代だったー、、、!!!! いやなんかね途中からもうそういう感じにしか思えなくなってきてさ。。。それはいいんだけど笑、わかりあっているようにみえてわかりあっていないことや、逆に相手に知られていないと思っているけれどじつは知られていることについて考え、ところどころ身につまされた。。やっぱり会話を書くのが上手いよなあ。なんならまだまだこの続きの物語あるなら読みたいって思ってしまったもの。次に新作読めるのはいつ……。